群体性のホヤの一種ミサキマメイタボヤ* では、高知大学理学部の川村和夫博士(私信)を中心に、4つの系統が無性生殖より継代されている。また、囲鰓腔上皮由来の細胞株も樹立されている[6]。群体性のホヤは、脊索動物門の中で唯一無性生殖をし芽体を形成して増殖をする。その群体は被嚢を共有する単一の受精卵に起源するクローン個体の集まりである。この種における芽体形成の研究は体細胞の分化の可逆性や細胞分裂と寿命の関係などと関連して生物学上非常に興味深い。
*高知大のホーム・ページも参照されたし
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