発生学上の知見が豊富なウニでは、特に遺伝子発現調節に関する研究が進んでいる。この種は、アメリカ国内で配給が安定しており、世代期間が2-3 年と長いものの室内飼育の系が公表されている[11]。実験発生学的手法により同じ遺伝子組成を持つ双子個体を作ることも可能である[8]。少なくとも2000年頃まではカリ フォルニア工科大学生物学教室のE.H.Davidsonの研究室で継代飼育を行っており(A. Cameron博士、私信)、F7までの近親交配系統と野生集団に関して、マイクロサテライトの記載が発表された[9]。