ユウレイボヤ Ciona savignyi における系統保存

 国内においては、ユウレイボヤの室内飼育は、あまりうまくいっていない。一方で、カリフォルニア大学サンタバーバラ校のW. Smith博士らは、近縁種ユウレイボヤの系統作成及びENUによる突然変異誘起系の開発に取り組み飼育の系を確立した[12]。系統としての確立は、まだのようであるが、突然変異体のラインおよび凍結精子を常時維持している。また、脊索形成に関連する突然変異体の作成を発表した[10]。形態的にカタユウレイボヤと酷似している*この種は水質の悪化には弱い反面、初期胚が丈夫であり胚操作が容易であるという利点がある。

*この2種が別種と記載されたのは、1985年のことである。

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