付着物を出来るだけ取り除く(ホヤを傷つけない範囲で)。ホヤ自身は、割と丈夫であるが、付着生物が死ぬと、一気に水質が悪化するので、採集直後は、小まめな換水が必要となる。流水で飼う分にはその限りではない。ゴミなどは駒込ピペットなどで取り除いておく。水域によって海水の比重などが違うので、換水するにしても一度に変えずに半分ずつくらい変える。また、ふいてしまった場合も、水を換えた方が無難である。いったん吹いてしまっても、一晩で卵を持つようになる。恒明条件下において、カタユウレイボヤは、放卵・放精が抑制される。一方で、長期間、配偶子を貯めておくと過熟気味になり、逆に受精が悪くなるので注意を要する。これらの解決のために、貯めておいた配偶子による受精が悪化したら、いったん放卵・放精させて再び貯めさせる方法が考えられる(再び採集にいった方が当然良いので、実施しているところはあまり無い)。